今日の出来事__

3月11日(金) 今日の授業と百人一首大会



 「さくら」の前半を弾いています/後半で交代しました
 初めて爪を着けました/全員でタブレットで合わせます

 1限に1年生の音楽の授業を見せてもらいました。
 1年生の音楽は今、タブレットを使い、日本の伝統楽器の学習で琴について学んでいます。数時間の学習で、お正月等によく耳にする「さくら」を演奏できるようになりました。
 今日の授業では主旋律と合わせて、低音パートや「飾り」と呼ばれる音を加えた演奏に挑戦しました。タブレットに録音した「さくら」のメロディーに合わせて低音パートを演奏し、さらにそこに飾りの音を重ねていきます。普通なら数人で行う合奏が、一人でできてしまうところがタブレットの便利なところです。
 一方で、本物の琴にはタブレットでは出せない音色や余韻があります。今日は何人かの生徒が前に出て本物の琴を弾き、それに合わせて全員がタブレットで低音を弾くということもしました。本物を弾くのは初めてで、爪を逆に着けたり、逆向きに弾いたりする場面もありましたが、みんないい音を出していました。最先端の機器を使いつつ、伝統楽器に親しむ授業でした。



 コンビニのポスター/「…と思う人?」「ハイ!!」
 ちょっと緊張しています/年賀はがきで考えよう

 2限は2年生の数学を参観しました。
 2年生の数学は確率の学習をしています。おおよその教科書の内容を終えたところで、講師のA先生の任期が終了したため、A校長先生自ら授業者として授業に臨みました。
 コンビニチェーンのアプリの抽選による利益還元や、お年玉くじ付き年賀はがき等の身近な話題から、確率とはどういうものかを確認し、問題演習を行いました。中学校で学ぶ、「同様に確からしい」ことを元にした計算では、全ての場合が何通りで、そのうち求めたい場合が何通りあるかをもれなく数える、これに尽きます。「~と…である確率」「~か…である確率」など、確率の問題独特の言い回しに苦戦しながらも、数え落としがないよう気を付けながら計算をしていました。組合せや順列を書き出すときは、文字をそろえて順番に書いていくとミスが減ります。3学期も残すところあとわずかです。校長先生と一緒に頑張っていきましょう。



 開会式での説明/真剣勝負です
 黙とうの時間/間隔を広く取って行いました

 5・6限は、1年生の企画による百人一首大会でした。
 3年生が卒業する前に全校で行いたかった百人一首ですが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、学年間の交流はせず、広い体育館で学年ごとにスペースを分けて行いました。札の読み上げは、タブレットでインターネットの動画から体育館全体に流す形を取りました。これも、伝統文化である百人一首と最先端機器の融合です。七十首を読み上げて二回戦行いましたが、私の周りでは、1年生で一番札を取った人の枚数は34枚、2年生は46枚でした。また、行事の様子を見ていて、企画運営をした1年生の堂々とした態度に大変感心しました。
 途中で一旦小休止をし、14時46分、全員で東日本大震災の犠牲者に黙とうを捧げました。震災から11年が経ちましたが、災害関連死も含めた犠牲者は2万2千人、現在も行方不明者は2千5百人以上、3万8千人が避難生活を送っています。犠牲となった方への祈りを捧げ、今もなお避難されている方に想いを寄せるとともに、自分たちが普段と変わらない日常を送ることができることに感謝をしました。

 今日は全国的によく晴れた1日となりました。青空の下、日本中で捧げられた祈りが、犠牲になられた方々の元に届きますように。


2022年03月11日 長嶋 秀二